アルモスト・ロックト・セット(Almost Locked Set、ALS)は、一つのユニットにある n 個のマスで、使える数より一つ多い n + 1 種類の候補を持つ組です。どれか一つの数字を取り除くと、残りの数字がすべて必ず現れるロックト・セットになります。こうした組が二つ向き合うと、ウイングやフィッシュでは届かない消去が生まれます。
すでに知っている組と比べてみましょう。
| 組 | マス数 | 候補数 | 性質 |
|---|---|---|---|
| ロックト・セット(ネイキッドペア、トリプル、クアッド) | n | n | すべての数字が使われ、ユニットの残りからは消える |
| アルモスト・ロックト・セット | n | n + 1 | 数字が一つ多い。どれか一つ取り除くとロックされる |
2候補マス一つが、最小のアルモスト・ロックト・セットです。マスが一つで、候補が二つです。
実際に使うルールはALS-XZといいます。共通のマスを持たない二つのアルモスト・ロックト・セット A と B を取ります。同じユニットや同じブロックにある必要はなく、大事なのは二つをつなぐ数字です。両方に含まれる数字 x について、A のすべての x が B のすべての x を見ているとき、その x を制限共通数字といいます。x は片方の組に入るか、もう片方に入るかのどちらかで、両方には入りません。次に、もう一つの共通数字 z を選びます。x を取れなかったほうの組はロックされ、ロックされた組はすべての数字を含むので、z も含みます。つまり z は A か B のどちらかにあり、両方の組のすべての z を見ている外側のマスは z になれません。
ネイキッドペアやトリプルが効かなくなったら探しましょう。一つの行・列・ブロックにある二、三マスで、数字が一つ余っていれば条件を満たすので、盤面のあちこちにあります。コツは、共通のマスを持たない組を選んで、制限共通数字を確かめることです。たいていの局面は、二マスか三マスの組で足ります。
x です。z を選びます。z のマスすべてに印を付けます。z を消します。組Aは、ブロック2のA4 とC6 です。組Bは、ブロック3のA7 とB9 です。どちらも数字は3、7、9で、別々のブロックにあります。二つをつなぐのは9です。それが入るのは、AではA4だけ、BではA7だけで、どちらも行Aにあるので、9が制限共通数字です。二つ目の共通数字は z = 7です。
Aに9がなければ になり、7はC6に入ります。Bに9がなければ になり、A7かB9のどちらかが7です。二つのケースのどちらかは真なので、7はC6、A7、B9のどれかにあります。C8は行CでC6を、ブロック3でA7とB9の両方を見ているので、C8から7が消えます。
z の候補の一部しか見ていないマスや、組の内側のマスから消してしまう。アルモスト・ロックト・セットは、長い連鎖と並ぶ超高度なテクニックです。伝説級の問題で本領を発揮し、ALS-XZ一つで、十個つながる連鎖の代わりになることもよくあります。また、デスブロッサムの材料にもなるので、覚えると二つの技が一度に身に付きます。