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長方形消去(Rectangle Elimination)

中級クラシック + キラーステップ 13 / 381分で読めます

長方形消去は一つの数字だけを使い、一つのブロックの形を手がかりに、そこから遠く離れたマスまで届く手筋です。名前は、この手筋を成り立たせる四マスの空の長方形に由来します。たいてい候補を一つ消し、それが行き詰まった盤面を動かすこともよくあります。

このパターンとは

数字を一つ選び、ブロックを一つ見ます。そのブロック内でその数字が入りうる場所がすべて、ブロック内の一つの行と一つの列(十字形)の上にあるなら、その二本の線の外側にある四マスには、その数字は入りません。この四マスが空の長方形です。選んだ行と列が交わるマスがヒンジです。

ヒンジからは次の約束が得られます。このブロックのどこに数字が入っても、それはヒンジの行上かヒンジの列上のどちらかです。片方になければ、もう片方にあります。

次に、別の場所にある同じ数字の強リンクを足します。強リンクとは、その数字の入る場所が2か所だけ残っているユニットのことです。リンクの片端を、ブロックの外にあるヒンジの行上に置きます。もう片端はその端自身の線の上にあり、その線とヒンジの列が交わる場所がターゲットです。

もしターゲットがその数字なら、ブロック内のヒンジの列からその数字が消え、ブロック内ではヒンジの行に数字が決まります。すると強リンクの手前側の端が消えるので、遠い側の端が数字になり、遠い側の端はターゲットと同じ線上にあります。矛盾するので、ターゲットからその候補は消えます。

リンクがヒンジの行に当たる場合リンクがヒンジの列に当たる場合
リンクの手前側ヒンジの行上、ブロックの外ヒンジの列上、ブロックの外
遠い側その端自身の行の上その端自身の列の上
ターゲットのマスその行とヒンジの列が交わるマスその列とヒンジの行が交わるマス

探すタイミング

  • ブロック内でその数字の候補が二つか三つしか残っておらず、一つの行と一つの列に沿って集まっているとき。
  • すでにその数字の共役ペアが見つかっているとき。カラーリングで使うのと同じ強リンクが、そのままこのパターンに使えます。
  • フィッシュを探しても見つからなかったとき。整ったXウイングでは捉えられない形を、長方形消去は捉えます。

手順

  1. 数字を一つと、まだその数字が入っていないブロックを一つ選びます。
  2. そのブロック内の候補がすべて、ブロック内の一つの行と一つの列に収まるか確かめます。その線の外にある四マスに候補がなければ、空の長方形です。
  3. その行と列が交わる場所にヒンジを印します。両方の腕に候補が一つ以上ないと、ブロックは一本の線に閉じ込められているだけなので、ボックスライン・リダクションで足ります。
  4. ヒンジの行に沿ってブロックの外を見て、同じ数字の強リンクに含まれるマスを探します。
  5. リンクをたどって遠い側の端まで行き、その端を通る線を確認します。
  6. ターゲットは、その線とヒンジの列が交わる場所です。そこからその数字を消します。次に腕を入れ替えて繰り返します。

解いてみよう

  1. 簡単なテクニックは使い切りました。ブロック8の5を追います。

  2. ブロック8で5が入れるのはG4、G6、H5だけです。ほかの数字は薄く表示しています。

  3. 3つともG行か5列の上にあり、ヒンジG5を通る十字になっています。

    H4、H6、J4、J6には5が入りません。ここが空の長方形です。

  4. G4もG6も5でなければ、ブロック8の5はH5に入ります。つまり、G4 + G6のグループとH5の間は強リンクです。

  5. E行で5が入れるのはE5かE9だけで、これは強リンクです。E5は5列にあるので、H5と見合っています。

  6. G4とG6が5でなければH5が5になり、E5は5ではなく、E9が5になります。つまり、G4、G6、E9のどれかは必ず5です。

    G9はG行でG4とG6、9列でE9と見合っているので、5にはなれません。

  7. チェーンの両端と見合っていて、どちらかは必ず5なので、G9から5を消しました。

簡単なテクニックは使い切りました。ブロック8の5を追います。

数字は5だけを見ます。解く人やソフトは、このパターンをエンプティレクタングル(Empty Rectangle)とも呼びます。片端がブロック全体になった、リンク二本のチェーンのように働きます。

ブロック8、つまり下段の中央のブロックから始めます。このブロックで5が入るのは、G4、G6、H5の三マスだけです。

十字を探します。G4とG6は行Gにあり、H5は列5にあるので、三つとも行Gか列5の上です。この二本が交わるG5がヒンジです(すでに9が入っています)。H4、H6、J4、J6には5が入りません。これが空の長方形です。

この十字から、ブロック内のリンクができます。G4とG6は行Gを共有していて、どちらが5でも同じ効果なので、一つのグループとして数えます。どちらも5でなければ、ブロック8の5はH5に入ります。これがG4+G6のグループとH5のあいだの強リンクです。

次に、列5で二つ目のリンクを探します。H5は列5に沿ってE5と見合っています。これは弱リンクで、両方が5にはなれません。行Eで5が入るのはE5とE9の二マスだけで、これは強リンクです。

つなげます。G4とG6が5でなければH5が5、するとE5はそうではなく、E9がそうです。どちらにしても、G4、G6、E9のどれかは必ず5です。ターゲットはG9です。ここは行GでG4とG6に、列9でE9に見合っています。この三つのどれが5を持っていても、G9には入りません。

結果は変更が一つだけ。G9から5が消えます。

よくある間違い

  • 空になっていない長方形。 線の外の四マスすべてに、その数字がないことが必要です。候補が一つ残っているだけでパターンは崩れます。
  • 弱リンクを使う。 リンクに使うユニットには、その数字の入る場所がちょうど2か所必要です。三か所ではいけません。
  • 腕の取り違え。 強リンクは一方の腕から始まり、消去はもう一方の腕に落ちます。同じ腕を二度使っても何も証明できません。
  • 確定を期待する。 このパターンは候補を消すだけで、ターゲットが何の数字かは教えてくれません。

出会うレベル

長方形消去は中級テクニックの段で、チェーンに入る前の最後の単一数字パターンです。上級のクラシックナンプレで必要になり、止まった盤面を動かす一手の消去をよく与えてくれます。